教員インタビュー

農業生産科学科 育種工学研究室
築山 拓司 准教授(農学博士)※取得学位の表記については、本ページ統一表記となっております。

どんな研究をされていますか?

人類が直面する食糧不足に対応するためには、新たな特性をもつ品種を効率的かつ迅速に育種(=品種改良)する必要があります。育種では、個々が違う性質をもつ「遺伝的多様性」が重要です。遺伝的多様性を生じる要因はいろいろありますが、私はトランスポゾンに着目しています。トランスポゾンは染色体上を自由に飛び回るDNA配列であり「動く遺伝子」とも呼ばれています。現在、トランスポゾンが生み出す遺伝的多様性を育種に応用するための研究をしています。

大学生活でどんなことを学んで欲しいですか?
そのためにどんな取り組みや工夫をされていますか?

農学部を志望した学生には、講義やセミナーなどの座学だけではなく、実験室や野外での研究を通じて社会で活躍できる能力を身に付けてほしいと考えています。研究では、理論的な思考力、協調性とコミュニケーション力、困難に直面した時の対応力、そして忍耐力と持続力が養われます。これらの能力を身に付けてもらうために、学生とともに考え、体を動かし、一人一人の性格や能力に見合った指導をするように心がけています。

最後にメッセージをお願いします

高校までの「勉強」は、与えられた課題に対して先生や教科書が示す「正解」を見つけることでした。一方、「研究」は、未解決な問題や未発見のものを明らかにすることであり、その「正解」は誰も知りません。誰も「正解」を教えてくれず、失敗が続くことで辛いと感じることがあるかもしれません。ですが、新しい発見ができたときの喜びは何物にも代えがたいものです。豊かな自然と歴史文化のあふれる奈良で学び、明るく、楽しく、一緒に研究に取り組みましょう。

先生紹介(略歴)

学歴
(大学~)
学校名 学部・学科・専攻名
近畿大学 農学部・農学科
京都大学大学院 農学研究科・農学専攻博士前期課程
京都大学大学院 農学研究科・農学専攻博士後期課程
職歴
(主要な職歴)
職務内容
京都大学大学院 農学研究科 助手
京都大学大学院 農学研究科 助教
担当講義科目 植物育種工学、植物分子生物学
現在の専門分野 植物育種学
植物遺伝学
現在の研究課題 トランスポゾン(動く遺伝子)の転移機構の解明と育種への応用
主な研究活動 活動内容
私の研究のキーワードは「遺伝的多様性」と「変異創成」です。上記の研究に加え、イネを材料として以下の研究を行っています。

(1) 転移活性をもつトランスポゾンの探索と人工合成
(2) 農業関連形質に関する突然変異体の遺伝解析
(3) 感染特異的タンパク質の機能分化に関する研究
(4) タンパク質の翻訳(生合成)効率の改変による変異創成技術の開発

これまでに、これらの研究の成果を国内外の学術論文(共著含む)40報、総説・著書2報、国内学会での発表(共著含む)76回、国際学会での発表7回、市民公開講座や高校出前授業などの一般向け講座3回として発表しています。

所属学会
(主要な所属学会)
日本育種学会、日本遺伝学会、日本農芸化学会
近畿大学 農学部
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204
TEL(0742)43-1511
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