水産学科 水産増殖学研究室
石橋 泰典 教授(農学博士)
※取得学位の表記については、本ページ統一表記となっております。
どんな研究をされていますか?
養殖魚の健康とストレスに関する様々な問題の解明と応用を目指しています。実験魚には,マダイ,クロマグロ等の海産魚を用いることが多く,卵から稚魚に育てるまでの種苗生産で生じる様々な問題に取り組んでいます。特に最近は,クロマグロの種苗で発生する大量死の原因解明と防止に関する研究に力を注いでいます。また,海洋から離れた奈良キャンパスで,ストレスを指標にした魚類の高密度循環ろ過養殖システムを開発しています。
大学生活でどんなことを学んで欲しいですか?
そのためにどんな取り組みや工夫をされていますか?
大学生活では,専門分野の勉強だけでなく,できるだけ幅の広い活動,経験を積んでほしいと思っています。具体的には3年生までにインターンシップ,アルバイト,短期留学などの学外経験を増やし,コミュニケーション能力等を高める。4年生では,近畿大学水産研究所などの研究機関に共同研究等を通じて出かける機会を増やし,社会に出る前に多くの経験を積んでほしいと思っています。
どんな研究室ですか?
当研究室の4年生は,魚の飼育を基本にした様々な実験に取り組んでいます。最近はクロマグロの種苗生産に関する卒業研究を行うことが多く,農学部共同利用棟の飼育施設を使って様々なモデル実験を行います。また,近畿大学水産研究所に出向いて大規模な飼育施設を使わせてもらい,実用的な実験も行っています。奈良キャンパスでの基礎研究と実験場での応用研究の両方に取り組めることも魅力です。
先生紹介(略歴)(クリックすると詳細がご覧になれます)
学歴
(大学~) |
学校名 |
学部・学科・専攻名 |
| 近畿大学 |
大学院・農学研究科・水産学専攻・博士後期課程・単位取得退学 |
職歴
(主要な職歴) |
職務内容 |
| 平成4年4月 近畿大学農学部助手 |
| 平成5年4月 博士(農学)取得 |
| 平成8年4月 近畿大学農学部講師 |
| 平成10年8月 米国スタンフォード大学ホプキンス海洋研究所へ短期留学(1年間,平成11年 7月まで) |
| 平成15年4月 近畿大学農学部・大学院農学研究科助(准)教授 |
| 平成22年4月 近畿大学農学部・大学院農学研究科教授(現職) |
| 担当講義科目 |
栽培漁業論,魚類環境生理学,魚類環境生理学特論 |
| 現在の専門分野 |
水産増殖学、魚類環境生理学 |
| 現在の研究課題 |
クロマグロなどの有用魚類の種苗生産技術開発
魚類の健康とストレスに関する生理・生化学的研究
海産魚の高密度循環ろ過養殖システムの開発 |
| 主な研究活動 |
活動内容 |
| 養殖魚の健康とストレスに関する様々な問題の解明と応用を目指しています。実験魚としては,国内で代表的な海産養殖種のマダイ,ヒラメ,トラフグ,イシダイ,クロマグロなどを用い、種苗生産における問題を生理的,生化学的手法,あるいは分子生物学的手法を用いて検討しています。特に最近は,クロマグロの種苗生産・養殖で発生する浮上死,沈降死,共食い,衝突死,夜間の大量死,皮膚損傷などの様々な大量死発生機構とその防止法の開発にかなりの力を注いでいます。方法としては,大量死の発生を外部環境の変化に対する魚の過敏な反応と捉え,個体レベルのストレス反応(コルチゾル,カテコールアミン等のホルモンと代謝の側面)や細胞レベルのストレス応答(ストレスタンパク質等の検索と挙動)を利用して進めています。また,様々な飼育条件の変化に対する行動,ストレス反応等の変化からもその発生要因を推定しています。さらに,海洋の病原微生物から隔離された奈良県の農学部で,新しいタイプの人工海水を用い,ストレス応答を指標とした各種魚類の高密度循環ろ過養殖システムの開発なども行っています。 |
所属学会
(主要な所属学会) |
日本水産学会,World Aquaculture Society, 日本水産増殖学会,日本比較内分泌学会,マリンバイオテクノロジー学会,日本魚類学会 |