教員インタビュー

水産学科・水産研究所 水産増殖学研究室
澤田 好史 教授(農学博士)※取得学位の表記については、本ページ統一表記となっております。

どんな研究をされていますか?

3つの内容の研究です。

1.マグロ類の種苗生産と品種改良:資源減少が危惧されるクロマグロ,キハダを人工ふ化し,成魚に育て,さらに産卵をさせる養殖技術の開発。世代を交代させて飼育し,速く育つ,病気に強い,より良い「トロ」がとれるマグロの品種改良に取り組んでいます(完全養殖技術開発)。

2.養殖魚・天然魚の形態異常の防止:異常の原因を解明し,形態異常を発生のメカニズムを明らかにして,その発生を防ぎます。

3.トラフグのオス化:白子(精巣)が美味で珍重されるトラフグのオスの割合を安全な方法で高める技術の開発です。

学生も参加する国際的な共同研究も積極的に進めています。

大学生活でどんなことを学んで欲しいですか?
そのためにどんな取り組みや工夫をされていますか?

私が兼任する近畿大学水産研究所は,養殖魚貝の卵から親までの飼育を産業的規模で行い,研究開発を行っています。今,水産資源は減少し,将来の食糧不足が心配されており,養殖によりこれを補うことの重要性が増しつつあります。農学部水産学科の学生には,水産研究所の環境も活かして、実際に魚貝類を飼育できる環境で,育てる技術を身につけ将来国内でまた外国で食糧産業を背負える人材となって貰うことを目標として,そのための世界最先端の研究に一緒に取り組んで頂いています。

どんな研究室ですか?

これからの日本の水産業、農業は、若い世代の力で国内での産業充実を図ることに加え、世界最高水準の技術を活かして農水産物の輸出を増やし、さらには日本の企業が海外で農業や水産業を経営することで、増え続ける世界人口のなかで将来の持続的な食糧供給を確保する役割を担っています。そのための人材育成、すなわち大学を卒業して、また大学院を修了して農業や養殖を含む水産業そのものやその技術開発に従事する人材が必要です。私たちはそのような人材育成に努力しています。基礎から実践まで学べる近畿大学の当研究室の環境を大いに利用して学んで下さい。将来の道がぐっと広がります。

先生紹介(略歴)

学歴
(大学~)
学校名 学部・学科・専攻名
京都大学 農学部水産学科卒業
京都大学 大学院農学研究科修了。農学博士。
職歴
(主要な職歴)
職務内容
近畿大学水産研究所研究員
    同     助手
    同     講師
    同     助教授・准教授
近畿大学農学部水産学科、大学院農学研究科、水産研究所 教授
担当講義科目 生体分子解析学、水産増殖学実験、専門演習など
現在の専門分野 養殖魚の種苗生産(完全養殖)技術開発と品種改良
天然魚の資源管理技術開発
現在の研究課題 ・マグロ類の種苗生産(完全養殖)技術開発
・養殖魚・天然魚の形態異常防止
・トラフグの安全なオス化技術開発
受賞歴 受賞内容
第3回海洋立国推進功労者表彰(表彰者:内閣総理大臣,平成22年) 2.「海洋に関する顕著な功績」分野【クロマグロの完全養殖と量産化】近畿大学水産研究所(団体)。
平成16年度農林水産大臣賞民間部門農林水産研究開発功績者表彰(近畿大学水産研究所:クロマグロの完全養殖達成とその産業化)
平成13年度水産ジャーナリストの会年度賞(近畿大学水産研究所:クロマグロの完全養殖達成)
主な研究活動 活動内容
講演
1. 平成28年度日本水産学会春季大会シンポジウム「魚類人工種苗の形態異常:これまでとこれから」.招待講演.東京海洋大学,2016年3月.
2. Bluefin Futures Symposium. 基調講演. January, 2016, Montrey, California.
3. 国際シンポジウム「SATREPS水産養殖技術開発研究プロジェクトネットワーク」.招待講演.東京海洋大学,2015年12月.
刊行物
1. 「Chapter 13. Genetics in Tuna Aquaculture」 Advances in Tuna Aquaculture. Academic Press, 2015.
2. 「トラフグ雄の優占生産」.服部亘宏・宮下 盛・澤田好史.フグ研究とトラフグ生産技術の再前線.日本水産学会監修 水産学シリーズ174 57-68. 平成24年.
3. 「Biotechnology」.Yoshifumi Sawada.In: Kumai H, Miyashita S, Sakamoto W, Ono S (eds). Full-life cycled aquaculture of the Pacific bluefin tuna, Agriculture and forestry statistics publishing inc., Tokyo. 2012; 39-59 (2012).
所属学会
(主要な所属学会)
日本水産学会、日本水産増殖学会、世界養殖学会、ヨーロッパ養殖学会,水産海洋学会、日本海洋学会、海洋理工学会
所属研究室HP
近畿大学 農学部
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204
TEL(0742)43-1511
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