教員インタビュー

水産学科 水産経済学研究室
多田 稔 教授(農学博士)※取得学位の表記については、本ページ統一表記となっております。

経済のグローバル化が、漁業や水産企業に与える影響について考察

経済のグローバル化が進むなか、水産企業においても原料確保と労働力の賃金と技能のバランスを考慮しながら国際的な立地選択を行っており、中国・タイ・ベトナムなどに水産加工が集積する傾向にあります。このような企業活動の多国籍化が、加工水産物の原料調達や労働需要の変化を通じて、日本をはじめとする水産業にどのような影響をおよぼすのか、TPPの問題などともからめて研究しています。

大学生活でどんなことを学んで欲しいですか?
そのためにどんな取り組みや工夫をされていますか?

大学卒業後、企業に就職する学生は多様な業種の間での選択に直面するとともに、入社後も多くの職種を経験することになります。このため理系あるいは文系というように分野を限定せず、ニュースを見て考えたり異分野の友人との交流を通じて広い視野を身につけてください。

どんな研究室ですか?

水産や食品、環境に関係するビジネスを学ぶ研究室です。そのビジネスの背景にある経営環境を学び、日本だけでなく世界の食料が持続可能になることを実現する人材を育てます。そのため、現場に調査に行ったり、ビジネスのプランを皆で議論して考え出したりしています。なすべきことを楽しみながら行うことが、研究室の在り方です。

最後にメッセージをお願いします

水産経済学は、水産分野と実際の企業活動であるビジネスをつなぐ研究分野です。先輩の多くに商社や食品会社で活躍する人がいます。社会を持続可能にすることをビジネスや政策によって実現したいという人はぜひ志望してください。

先生紹介(略歴)

学歴
(大学~)
学校名 学部・学科・専攻名
京都大学 農学部農林経済学科
職歴
(主要な職歴)
職務内容
農林水産省 統計情報部および国際部
農業研究センター 農業計画部 経営立地研究室 研究官
四国農業試験場 基盤研究部 農業経営研究室 主任研究官
国際農林水産業研究センター 国際情報部 主任研究官
中央水産研究所 経営経済部 比較経済研究室長
国際農林水産業研究センター 国際開発領域長
担当講義科目 水産経済学 水産経営学 水産経済学演習
現在の専門分野 水産経済学全般、需給動向予測、開発経済学
現在の研究課題 完全養殖クロマグロ等の海外輸出に関する研究
グローバル経済下における水産企業行動と市場への影響分析
主な研究活動 活動内容
1)マグロの漁獲量と資源量の変動を整合的にシミュレーションするため、コンピュータを睨みながら計量モデル分析に挑んでいます。ここのところは、研究室に籠ってコツコツと進め、ある日突然閃く、またはガクッとなる、(目が痛い)涙と感動の物語です。
2)先進国企業の海外直接投資(発展途上国への企業進出)が本国と現地国にどのような影響を及ぼすのかを調査し、そのメリット、デメリットを分析しています。ここのところは、タイ、ベトナム等の東南アジア諸国から中国やインド等を対象とするグローバルなフィールド研究です。日本はこの20年間時間が止まっていますが、海外に行くと変化の著しい世界を体感できます。
愛読書: 司馬遼太郎『花神』、 高坂正尭『文明が衰亡するとき』
最近刺激を受けた本:
ギャヴィン・メンジ-ズ『1421 中国が新大陸を発見した年』
マゲイジョ・ジョアオ『光速より速い光』
所属学会
(主要な所属学会)
国際漁業経済学会、農業経済学会、国際地域開発学会、オーストラリア学会
クラブ・同好会 天文同好会 文明の興亡研究会
所属研究室HP
近畿大学 農学部
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204
TEL(0742)43-1511
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