教員インタビュー

応用生命化学科 応用微生物学研究室
岸本 憲明 教授(農学博士)※取得学位の表記については、本ページ統一表記となっております。

微生物を利用した食品や、付加価値の高い有機化合物を作る

酵母は大麦やブドウ果実からビール、ワインを作り、強力粉に水と酵母を加えるとパンが、また牛乳に乳酸菌を加えるとヨーグルトができます。微生物は細胞外から取り込んだ物質を細胞内でアルコールや乳酸などに変換しているのです。
この力に着目し、植物や動物から得られる安価な物質を原材料として、これに微生物の酵素を用いて、より付加価値の高い物質に変換して生産する研究に取り組んでいます。

大学生活でどんなことを学んで欲しいですか?
そのためにどんな取り組みや工夫をされていますか?

カリキュラムに設定された講義と演習による「基礎知識の修得」、学生実験に積極的に取り組み「基礎技術の習得」、クラブ活動を通した先輩と後輩、同期との「人間関係」、卒業研究を通して「論理的なものの考え方,忍耐力,新たな発見をする楽しさ」をぜひ学んで欲しい。
いかなる時にも腐らず、少しだけ未来を夢見て、自分をごまかさず、自分の能力を高めて欲しい。

どんな研究室ですか?

「これがやりたい」をもった学生が集まった研究室。自分で実験計画を立て、成果をプレゼンテーション、一連の結果に対する指摘と反論 - - - 研究に関しては,互いに自分の考えを主張、徹底討論、そして相手の意見に納得できれば素直に改善。
それ以外の研究室生活は、学生の自主運営 - - - ゼミ旅行、バーベキュー、ボーリング大会、誕生日会、お酒つくり、飲み会など - - - 基本は明るく、楽しく、和気藹々と!

最後にメッセージをお願いします

人生の中で18~22歳は、体力的、能力的に最も伸びる時期。
誰も人より優れた能力をもって生まれてきている。しかし、能力は引き出して磨かないと、輝かない。そのためには努力(トレーニング)と、自分の能力を認め、アドバイスしてくれる人との出会いが大切。 その場が「大学」です。

先生紹介(略歴)

学歴
(大学~)
学校名 学部・学科・専攻名
岡山大学 農学部農芸化学科
京都大学大学院 農学研究科農芸化学専攻
職歴
(主要な職歴)
職務内容
大塚製薬株式会社 第一研究所 研究員
美作女子大学短期大学部,美作女子大学 助教授
くらしき作陽大学 食文化学部 助教授
近畿大学農学部 助教授
近畿大学 教授
担当講義科目 発酵化学,応用微生物学,遺伝子工学,農産物資源利用学,応用微生物学特論
現在の専門分野 応用微生物学
現在の研究課題 1. 微生物および微生物酵素を用いた有用物質の生産
2. 微生物が生産する抗菌・抗真菌物質の開発と抗菌機構の解明
3. 微生物を用いたバイオマスから直鎖炭化水素の生産
主な研究活動 活動内容
1.市場に出ない等級外コーヒー生豆にはクロロゲン酸が10%含まれ、有望な未利用資源である。微生物酵素を触媒として、イオン液体中で、クロロゲン酸から抗菌、抗がん、抗インフルエンザ活性をもつカフェ酸エステル類を酵素合成している。
2.ロイヤルゼリーにのみ含まれている希少脂肪酸10-ハイドロキシ-2(E)-デセン酸を高生産できる微生物を分離し、変換条件の最適化と新たな生理活性を探索している。
3.カビと酵母の生育を阻害する物質を生産する細菌を市販チーズから単離した。この抗真菌物質は、熱と酸、アルカリに安定で、広い抗菌スペクトルを有し、糸状菌胞子の発芽と菌糸伸張を阻止した。現在、精製標品の構造を決めている。
所属学会
(主要な所属学会)
日本農芸化学会,日本生物工学会,日本食品科学工学会,日本微生物生態学会
クラブ・同好会 農芸化学研究会 顧問
所属研究室HP
近畿大学 農学部
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204
TEL(0742)43-1511
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