教員インタビュー

応用生命化学科 生物制御化学研究室
森本 正則 准教授(農学博士)※取得学位の表記については、本ページ統一表記となっております。

生物間の相互作用にかかわる化学物質の謎に迫る

モンシロチョウの幼虫はキャベツを食草とするので、親チョウはキャベツに卵を産みます。
これは食草に含まれる化学物質にモンシロチョウが反応しているからで、このような生物間の相互作用にかかわる化学物質の解明・利用に関する研究に取り組んでいます。その相互作用の関係を明らかにできれば、化学物質を利用して生物を制御(コントロール)することができ、害虫防除などへの応用が考えられます。

大学生活でどんなことを学んで欲しいですか?
そのためにどんな取り組みや工夫をされていますか?

大学生活は、社会に出る最後の学生生活です。自由な中にも自己責任と自覚を養うことが必要となります。大学では学部ごとに似た者が集まり、農学部だと生き物が好きという学生が多いという具合です。その中で、生涯の友や恩師に出会えるように積極的に勉学や課外活動に励んで欲しいと思います。個人的には学生諸氏に現状の問題が洗い出せ、それを解決出来る能力を身につけて欲しいと思っているので、なるべく学生に考えさせるような教育を心がけています。

どんな研究室ですか?

研究室は、生物制御という名前の通り生物を制御する化学物質に関する研究が中心です。化粧品や医薬品、農薬、肥料なども全て生物制御剤です。研究室での研究は、我々の暮らしを豊かにできる新しい考え方の化学製品の創製を目指します。その中では、「自然をお手本に」という考えから、自然界の複雑な生物間相互作用に関わる化学物質を明らかにすることで、自然界の生物をコントロールする技術開発に繋がると考えています。

先生紹介(略歴)

学歴
(大学~)
学校名 学部・学科・専攻名
近畿大学 農学部農芸化学科
近畿大学大学院 農学研究科農芸化学専攻
職歴
(主要な職歴)
職務内容
近畿大学農学部助手
京都大学農学研究科研究員(国内研修)
近畿大学農学部講師
ミシシッピ大学内アメリカ農務省天然物利用ユニット(1号留学)
近畿大学農学部准教授
担当講義科目 天然物化学、植物栄養生理学、生命有機化学、生物制御化学特論、応用生命化学実験III, VII、専門英語II・III・IVなど
現在の専門分野 天然物化学、分析化学
現在の研究課題 植物に含まれる昆虫摂食阻害物質に関する構造活性相関
カヤツリグサ属植物の生産する天然化合物の生理活性評価
キク科植物由来テルペン類の生理活性と化学生態学的
主な研究活動 活動内容
2008年には、アメリカ化学会と国際アレロパシー学会で招待講演を行いました。研究成果は年2回程度の国内での学会発表などを継続して行っております。京都市では、生物防除資材に関する勉強会で情報提供を行いました。農学部のある地元の奈良県農業総合センターの研究者とも共同研究を行い、奈良県から連名で特許出願しました。留学先であったアメリカ農務省の研究者とも共同研究が進んでいます。ときには大学だけでなく、農地に出向き農家の方々と情報交換をしたりします。最近の論文は2009年に「アメリカ産キク科植物表面に滲出するテルペン類の植物毒性」が、Phytochemistryに掲載されています。
所属学会
(主要な所属学会)
日本農芸化学会、日本雑草学会、日本農薬学会、日本環境動物昆虫学会、アメリカ化学会、国際雑草学会、日本応用動物昆虫学会
クラブ・同好会 園芸研究会
近畿大学 農学部
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204
TEL(0742)43-1511
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