教員インタビュー

環境管理学科 環境政策学研究室
池上 甲一 教授(農学博士)※取得学位の表記については、本ページ統一表記となっております。

フェアトレードの意義と今後の発展性について考える

先進国と途上国の格差を扱う「南北問題」と農産物のフェアトレードが研究テーマです。
フェアトレードとは、途上国の農民が自立して暮らしていけるような価格で先進国側が商品を買い、教育や健康の改善に使うための開発費用を提供するというもの。生産地としてはアフリカ、消費地としては日本、イギリス、フランスを対象に、フェアトレードの意義とそれを広げるための条件を研究しています。

大学生活でどんなことを学んで欲しいですか?
そのためにどんな取り組みや工夫をされていますか?

農学部の学習・教育は多かれ少なかれ生命を対象にします。そこで、何よりも生命に対する深い愛情を養ってほしいし、同時に社会的に弱い立場からこの問題を発想する力を身につけてほしいと考えています。そのために、近大のキャンパスにある里山とその周辺地域を舞台にした修復活動を、地域のNPOと一緒に推進しています。また過疎地域の村づくりを考えるために、できるだけ現場に出かける工夫をしています。

どんな研究室ですか?

学生たちの自由な発想を尊重し、その自主性と社会性をうまく育てることに重点を置いています。そのために、座学に専念したり、研究室に閉じこもったりするだけではなく、実際に現場に出てみて村の人たちやNPOの人たちと交流して、発想に磨きをかけることに重点を置いています。現場に出ると、学生たちの能力は飛躍的に向上します。

最後にメッセージをお願いします

私たちの研究室のフィールド活動は、村づくりのための地域セミナーと里山・棚田の修復活動に大別されます。前者は京都府の過疎地域を対象に、1年間に数回訪問して調査・分析・提案(政策化)を行う合宿型のセミナーを15年近く続けています。後者については、キャンパス里山の棚田を利用した古代米の郷プロジェクト、周辺地域の棚田・里山修復、環境教育など多彩な活動を展開しています。合宿や共同活動によって、仲間たちとの絆が非常に強くなり、卒業後も大事なネットワーク資産として活用されています。

先生紹介(略歴)

学歴
(大学~)
学校名 学部・学科・専攻名
京都大学 農学部農林経済学科
京都大学大学院 農学研究科農林経済学専攻
職歴
(主要な職歴)
職務内容
1985年 京都大学農学部助手
1991年 京都大学農学部講師
1993年 近畿大学農学部助教授
1999年 近畿大学農学部教授
担当講義科目 農学と社会、環境経済学、環境政策学
現在の専門分野 農業経済学、環境政策学
現在の研究課題 1.農業における資源利用の国際比較
2.貧困・環境問題克服に向けたフェアトレードの可能性と実現条件
3.里山生態系サービス支払いに関する理念と政策化
受賞歴 受賞内容
1992年 地域農林経済学会賞『日本の水と農業』
1997年 地域農林経済学会特別賞『現代日本の農業観』(祖田修他)
主な研究活動 活動内容
1.科学研究費 農水産物のオルタナティブ・トレードによる経済成果と地域開発の比較研究(2002年-2005年)
2.科学研究費 オルタナティブ・トレードの普及条件と消費者責任に関する研究(2004年-2007年)
3.JICA委託研究 アフリカの農業・農村開発と農産物貿易の関係に関する研究(2005年-2006年)
4.文部科学省現代GP事業 里山修復を通じた環境理解教育の推進(2006年-2008年)
5.科学研究費 東南部アフリカ農村における食糧確保と生業展開に関する社会経済的研究(2007年-
所属学会
(主要な所属学会)
日本農業経済学会、地域農林経済学会、日本村落社会研究学会、日本アフリカ学会、環境経済・政策学会、水資源・環境学会
所属研究室HP
近畿大学 農学部
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204
TEL(0742)43-1511
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