教員インタビュー

環境管理学科 保全生態学研究室
早坂 大亮 講師(学術博士)※取得学位の表記については、本ページ統一表記となっております。

生物多様性影響メカニズムを解明し、自然共生型社会の実現をめざす

農薬による生物多様性への影響ついて調査を行っています。調査の結果、農薬のもつ物理化学性状(水溶性、土壌吸着性、光分解性など)の違いによって影響を受ける生物種群が異なることや、農薬を連続して使い続けるほど生物多様性への影響が甚大化、長期化すること、などを明らかにしてきました。  
また東日本大地震に伴う津波により多大な被害の出た東北地方の海岸の生態系がどのような影響を受け、今後どのように回復していくのかについて、植物をベースにモニタリングを行っています。  
その他、外来生物防除手法の開発や雑草管理の効率化など、社会的要請、すなわちニーズに貢献できる研究課題を日々探し、取り組んでいます。

大学生活でどんなことを学んで欲しいですか?
そのためにどんな取り組みや工夫をされていますか?

大学生活を通じて「現場力」と「洞察力」の研鑽に努めてください。

「現場力」
 環境問題に取り組みたいと考える学生は、「ことの真実は現場にある」というスタンスで物事に取り組むことを忘れないでください。

「洞察力」
 自然が好き、生き物が好きという気持ちは環境管理を学ぶ上での導入としては大切ですが、環境の保護・再生を考える上では、主観にとらわれず客観的、かつ冷静な目線で事象の裏にある真実を見抜く力を養って欲しいと考えます。

最後にメッセージをお願いします

大学生活は一生のうちで、唯一、「むだな時間」を謳歌できる時期です。その「むだ」をどのように活用するかによって、その人のその後の人生は大きく変わります。受動的にならず、能動的に様々なことにチャレンジしてください。

先生紹介(略歴)

学歴
(大学~)
学校名 学部・学科・専攻名
横浜国立大学大学院 環境情報学府環境生命学専攻博士課程前期(修士 環境学)
横浜国立大学大学院 環境情報学府環境生命学専攻博士課程後期(博士 学術)
職歴
(主要な職歴)
職務内容
日本工営株式会社 環境部(建設コンサルタント企業)
九州産業大学 工学部 非常勤講師
独立行政法人国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター 特別研究員
担当講義科目 植物生態学
現在の専門分野 生態学、植生学、緑化工学、生態毒性学、環境アセスメント
現在の研究課題 大規模攪乱による生態系影響評価
農薬による生物多様性への影響評価
外来生物の防除手法の開発
雑草管理の効率化
受賞歴 受賞内容
2014.3 平成26年度 日本農薬学会 奨励賞
2014.3 望月喜多司記念 奨励賞
2012.9 ELR2012東京大会 ポスター最優秀賞(環境評価・計画系部門)
主な研究活動 活動内容
早坂大亮・永井孝志・五箇公一 (in press) 農薬による生物多様性影響評価の重要性:個体評価から群集評価へ.日本生態学会[総説]
Hayasaka D et al. (2012) Floristic variation of beach vegetation caused by the 2011 Tohoku-oki tsunami in northern Tohoku, Japan. Ecol. Eng. 44:227-232
Hayasaka D et al. (2012) Cumulative ecological impacts of two successive annual treatments of imidacloprid and fipronil on aquatic communities of paddy mesocosms. Ecotoxicol. Environ. Saf. 80:355-362
Hayasaka D et al. (2012) Qualitative variation in roadside weed vegetation along an urban-rural road gradient. Flora 207:126-132
所属学会
(主要な所属学会)
British Ecological Society、Association for Tropical Biology and Conservation、植生学会、日本生態学会、日本緑化工学会、雑草学会
自己紹介HP
近畿大学 農学部
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204
TEL(0742)43-1511
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