教員インタビュー

バイオサイエンス学科 動物発生工学研究室
加藤 容子 教授(農学博士)※取得学位の表記については、本ページ統一表記となっております。

クローン牛を世界で初めて開発。より安全・安定した技術へ

「クローン」と聞くと孫悟空の分身の術のようですが、今では「核移植」によって「クローン動物」を作ることが可能です。私達は、「核移植」によって、分化した体細胞がどのようにして個体(クローン動物)になる「全能性」を獲得するのかを研究しています。核移植のような顕微操作や胚操作技術は、畜産分野、希少動物の保護やヒトの不妊医療などにも応用されていて、多くの卒業生が、修得した技術を生かせる生殖補助医療分野で胚培養士として働いています。

大学生活でどんなことを学んで欲しいですか?
そのためにどんな取り組みや工夫をされていますか?

大学生活に限りませんが、何事にも誠実にそして正直に取り組んでほしいと願っています。よくも悪くも必ず誰かがみています。迷ったときには、10年後の自分を想像して、「これでよかった」と思える判断をして下さい。
当研究室を専攻された学生さんには、「哺乳動物にも『卵』があること」と知ってもらい、生物の不思議、発生の不思議にどっぷり浸って感動してもらいたいと思っています。生物の発生について知れば知るほど、自分が存在する確率に思い巡らせ改めてその不思議に感動します。卵の中に籠められた「不思議」探索をしましょう。

どんな研究室ですか?

挨拶やけじめ、時間など基本的なルールは重視しますが、それ以外あまり縛りはありません。研究室には、海外からの研究員が滞在されていることが多く国際色豊かな研究室でもあります。
卒業後の進路は様々ですが、学部専攻生では、食品、製薬、園芸、農協、公務員、生殖補助医療(胚培養士候補)などへ就職、また、毎年、専攻生のうち10〜30%は内外の大学院へ進学しています。
大学院へ進学した学生さんは、大学教員、公的研究所の研究員、海外留学、一般企業研究員、また、全国の不妊クリニックの研究員や胚培養士として活躍されています。
「胚培養士」という資格は、不妊クリニックへ就職後、「日本卵子学会」の試験を受けて合格すれば取得でき、同じような資格に「臨床エンブリオロジスト」というものもあります。通常、就職後1〜4年後で受験するケースが多いですが、大学院を出た学生さんでは、比較的早期に受験して資格を取得されています。なお、胚培養士として働いている近畿大学出身者の数は日本全国の大学の中で第3位、その数はどんどん増えています。当研究室では、生殖補助医療現場で働く卒業生を招いた「胚培養士交流会」を定期的に開催し、在校生に現場の声を届けてもらっています。

先生紹介(略歴)

学歴
(大学~)
学校名 学部・学科・専攻名
近畿大学 農学部
近畿大学 大学院博士前期・後期課程
職歴
(主要な職歴)
職務内容
近畿大学動物発生工学研究室助手〜講師
近畿大学農学部助教授〜准教授
英国ケンブリッジ大学(半年間留学)
米国ペンシルバニア大学(1年間在外研究)
担当講義科目 動物発生工学、実験動物学、動物生産学、動物発生学特論、動物分子発生学特論
現在の専門分野 動物発生工学
現在の研究課題 核移植技術を用いたクローン動物の成功率向上に関する研究
異種間核移植による希少動物種の増産に関する研究
哺乳動物卵子や初期胚の保存に関する研究
体細胞核の初期化機構解明に関する研究
受賞歴 受賞内容
家畜繁殖学会(現日本繁殖生物学会) 島村賞
主な研究活動 活動内容
2014年度:講演など
・日本卵子学会 生殖補助医療胚培養士講習会(4月・東京)
・第55回日本卵子学会 教育講演、一般発表(5月・神戸)
・サマースクール・レクチャー(6月・ブルノ)
・第107回日本繁殖生物学会 一般発表(8月・北海道)
・近畿大学農学部公開講座(10月・名古屋)
所属学会
(主要な所属学会)
日本繁殖生物学会、日本卵子学会、希少動物人工繁殖研究会、Society for the Study of Reproduction
近畿大学 農学部
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204
TEL(0742)43-1511
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