2005年飛鳥祭ごみ対策
ゴミの徹底分別・割り箸リサイクルに加え、トレーの一斉導入に取り組みました!
1.2004年度の問題点・改善点
- 食品トレーごみの多さ
- 分別表示のあいまいさ- “燃えるごみ”と“燃えないごみ”の表示についての問題。
- 屋台ごみ-屋台出店者のマナーやこちらからの説明不足についての問題。
2.提案~実行
今回提案したこと
①ごみ6分別
※“燃えるごみ”“燃えないごみ”について
近大農学部のごみは奈良市の回収ルートとは別で、燃えるごみと燃えないごみは分けても最終的に合わせて処理される。昨年までは、一般的にはこの2つは分けられているし、分別意識を持ってもらうためには一応別に回収した方がいいと考えていた。
しかし、分別の判断が住む地域によって異なるので混乱を招くこと(例えば、アルミホイルは燃えないごみというようにさらに細かい地域もある)燃えないご みに分類されるごみが極端に少なかったこと、当日の作業効率を優先したこと(結局一緒になるものをわざわざ分ける必要はない)から、合わせて “燃やすご み” とすることを提案した。
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しかし、“燃やすごみ”という表示も住む地域によって判断基準が違うため混乱を招くということで、実行委員さんの提案で2つを合わせて“その他ごみ” と表示することになった。この方法は神戸大学の学祭でも行なっていた。
結果、今年は その他ごみ(生ごみ)・ビン・缶・ペットボトル・トレー・割り箸 の6分別になった。
来客者の住む地域によって判断基準が違うという問題については、6分別の看板で「近大農学部のごみは業者を通して回収しているため、奈良市の分別とは異な ります」と掲示した。毎年「これでいいの?」「何でこれはここなん?」と言う意見が多かったが、今年はその他ごみとして回収したので、あまりそういう問題 は無かった。しかし「まとめて捨てていいの?」という質問は何件かあった。
②ごみ箱の形状の改善
昨年の様子から、ごみ箱の工夫を提案。
・生ごみ汁を回収するバケツが大きすぎたため、ザルが中に落ちてしまい不衛生だった。
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生ごみ汁回収バケツの改善。小さいバケツにサイズの合ったザルを用意した。
・割り箸回収箱の工夫。
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割り箸回収の方法を改善。(④割り箸リサイクル参考)
・フタは手が塞がっている人や混雑した場合を考慮して無くした方がいいのではないか。
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全部のごみ箱にフタはつけないことにした。
③ごみステーションの充実
一 昨年・昨年は、ごみステーションの数を増やすことを提案してきたが、今年は全部のごみステーションに管理が行き届くよう、不自由のない程度に最小限にする ことを提案した。(エコプロメンバーの人数不足も考慮)そして、分別指導員の配置やごみ対策についての掲示など、1つ1つをしっかりしたごみステーション にすることを提案。
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今年は校舎増設工事のため屋台やステージの場所が違った。入り口門・屋台列1・芝生ステージ付近・屋台列2・植木販売広場付近・2階渡り廊下・207教室前の合計7箇所にごみステーションを設置した。
特に利用が多い屋台列1・屋台列2・芝生ステージ付近・植木販売広場に2人づつ分別指導員を配置し、他はこまめに巡回した。
割り箸リサイクルやトレーリサイクルについての掲示も行ない、ただのごみ捨て場にならないよう工夫した。
④わりばしリサイクル
昨年に引き続き、わりばしリサイクルを提案。
昨年ダンボールで回収した際、他のごみが混ざったり、箸の先の汚れが全体についてしまい汚れを取る作業で手間がかかってしまったことから、回収方法を工夫することにした。
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神戸大学の六甲祭のアイデアを参考にさせてもらった。
ペットボトルを切ったものに水か洗剤水を入れ、箸の汚れた部分が浸かるようにしたものを用意する。
水で汚れがある程度落ちるので、よほどの汚れでなければ後は乾燥させるだけでいい。
縦に箸を入れるので、視覚的にも “わりばしを回収している” と分かり易く、竹串やフランクフルトの串が混ざっても取り除き易い。
昨年は固まってしまった汚れを取るのが大変だったり割り箸以外の混入物を取り除くのが大変だったが、今年は汚れもひどくなく割り箸以外の混入物も少なかった。ただ、混雑すると箸が逆さまに入ったり、すぐに一杯になって十分汚れが取れなかったりした。
⑤エコトレーの一斉導入
2003年度・2004年度と提案してきたものの、準備期間等の都合で実行できなかったエコトレーの一斉導入。
(今年こそは!)エコトレー一斉導入を実現するため、早い時期から計画を練り準備した。
提案したトレーは、2003年度の学祭でエコプロ屋台で使用したヨコタ(株)さんのミンミ・リ・リパック。
トレーの表面にフィルムが張ってあり、フィルムごと汚れを剥がすのでリサイクルにまわす際に洗う必要がないというもの。トレー本体は工場で再びトレーの原 料になり、フィルムは無害で燃えるごみになる。また、フィルムを自分で剥がすことで、トレーのリサイクルに関心を持ってもらえるのではないかという試みも ある。
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トレーの一斉導入の採用が決定!!!
最初エコプロからの提案は、実行委員がまとめて購入したものを各屋台が買うという形だった。しかし実行委員さんからの提案で、各屋台へ出るお金を従来よ り減らし、その分でエコトレーを購入し“配布”するという形にした。そうすることで実行委員から“買わせる”という強制的な感じを無くし、さらに全屋台に エコトレーを使用してもらえた。
ミンミ・リ・リパックは思ったよりも関心を集め、興味を示してくれる人が多かった。1度説明すれば2度目からはきちんとフィルムを剥がして捨ててくれた。根気よくトレーはリサイクルしていること、剥がし方、洗わずにリサイクルできることを伝えた。
やはり気づかずにそのまま捨ててしまう人も多く、また、重ねて持ってきてしまい裏面が汚れてしまうことも多かった。汚れたトレーが投げ込まれ、他のキレイに回収しているトレーも汚れてしまった。
結局汚れてしまったトレーがほとんどで、それらは拭き取る作業が必要になった。
回収率を出すために、回収できたすべてのトレーを数えた!!!!!
ミンミ・リ・リパック以外のトレーを使っている屋台も一部あり、エコトレー回収箱に混ざっていた。
これらはスーパーに持って行けばリサイクルできるので、洗って持って行った。
各ゴミステーションで回収したトレーと割り箸は、1つの部屋に集めて汚れ拭きなどの作業をしていたが、1日目の学祭終了後、これを人目につく場所に集めて 作業してはどうだろうという意見が出た。この学祭で、これだけ大量のトレーと割り箸が使い捨てられていることや、それをリサイクルするために活動している ことを実際に目で見てもらおうというもの。
そこで2日目は、屋外の人目のつくところにビニールシートを広げ、そこにどんどん回収したトレーと割り箸を集めていった。ほんとうに大量のトレーと割り箸を目にして、学生や来客者の方は驚いていた。
しかし目を離した間に、作業を終えているごみ袋に汚れたままのトレーや割り箸を捨てられることもあり、次回はコーンなどで囲ってみてはどうだろうと思った。
⑥学生へのごみ対策PR
学生が自分達の出すごみに対して意識を持つことが大切。
・「MY箸・MY皿運動」を縦看板でPR。
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看板は、手違いで学祭当日に掲示されてしまった。
・屋台出店者へごみ対策説明会の実施。
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屋台出店者への説明会は、衛生講習会の最後に少し時間を貰ったが、時間が足りず十分な説明ができなかった。
3.結果・改善点
改善点
・ビンの回収について
毎年ビンの数が極端に少ないことから、今年はビンと缶を一緒に回収し、その場でビンだけをよける方法をとった。しかしお客さんが一気に増えた時や分別指 導員がいないゴミステーションではそれが難しかった。最後に缶とビンを分別したが、全てのビンを取り除くことはできなかった。来年はビンの回収箱を設けた 方がいいと思う。
・トレーの回収について
今後もミンミ・リ・リパックを導入するなら、その回収方法を見直さなければいけない。ミンミ・リ・リパックは洗わずにリサイクルできるのがメリットなの に、今回はほとんどのトレーを拭かなければいけなかった。フィルムが剥がれることや重ねないことなどをごみステーションに来る前にどう理解してもらえるか が課題。
また、毎年学校が行う“マグロの解体”で使用されたトレーが別の種類のものだったり、指定したトレー以外のものを使用している屋台があったことで、回収作業に手間が増えてしまった。指定トレーの使用の徹底と学校への説明も必要。
さらに、研究室へ持ち帰ってそのまま部屋のごみ箱に捨ててしまったり、その辺にポイ捨てされるトレーがあり、回収できなかったトレーがとても多かった。 回収してリサイクルできなければエコトレーの意味もなくなり、普通のものより高いエコトレーなのでもったいない。
・屋台への事前説明をしっかり
毎年のように、今年も屋台ごみの問題がたくさんあった。屋台からまとめてごみを持ってきたりごみの置き逃げがあった。しっかりした屋台へのごみ対策説明会が必要。
・学生の協力を
ごみ対策を3年間行なってきて、毎年新しいことに挑戦し少しづつ改善されてきた。今年はトレーリサイクルにも取り組むことができ、3年間の結果がやっと 見えてきたなと感じた。しかしごみ対策が改善され充実してくると同時に、エコプロだけでは追いつかなくなってきた。各屋台から1人づつごみ対策スタッフを 集めるなど、自分達がごみを出す という意識を持ってもらうことが必要だと思う。
・実行委員さんとの連携をしっかり
今回、エコトレーの導入・ごみ箱の準備・ごみの回収など、実行委員さんにはたくさん協力してもらった。人手の少ないエコプロなので本当に助かった。しか し今回思ったのは、作業の連携だけではなく意識の連携がもっと必要だということ。今回の問題点は、実行委員さんとの意識の連携をしっかりすれば改善される ことが多いと思う。MY箸・MY皿運動の看板は当日の掲示ではあまり意味がないこと、屋台出店者への説明会がどれほど重要かということなど、エコプロが何 を目指してごみ対策を提案しているのか、実行委員さん全体に浸透してほしいと思うし、重要だと思う。
ごみ対策の提案書を実行委員さんに提出するようになって3年目。“学祭ごみ対策”を外から持ち込むのではなく、学祭を運営する
実行委員の中からごみ対策が動くようになってほしいと思う。実行委員の枠組みの中にごみ対策機関を作ってもらうなど・・・。
ただ、今回のごみ対策は忙しい実行委員さんの視点からのアイデアが多く、その他ごみの表示やトレーの導入方法などとてもうまくいったことが多かった。 『忙しい学祭準備の中でいかに手間を取られずに充実したごみ対策を行なうか』。実行委員さんとエコプロがそれぞれの視点からアイデアを出し合い協力すれ ば、今後もさらにいいごみ対策、そして学祭が行なえると思う。
今回のごみの量
最終的に資材置き場に集まった、ごみ袋いっぱいに入ったものを1袋として数えた。
昨年は174袋・今年は158袋で、昨年よりも16袋減らすことができた。
缶は4袋、ペットボトルは11袋増えた。回収率が上がったのか消費が多かったのか・・・ペットボトルについては、屋台から業務用のソースの容器などが出たこともある思う。
| その他ごみ | 缶 | ペットボトル | ビン | 割り箸 | トレー | |
| 1日目 | 48袋 | 6 | 6 | 15.5kg | 13124枚 | |
| 2日目 | 110袋 | 10袋 | 17袋 | 1袋 | 27.8kg |
トレー回収率
屋台使用総数(各屋台に配られた総数)22600枚
1割り増しで注文(注文総数) 25600枚
実行委員さん手元に残った総数 4500~5000枚
エコプロが回収した総数 13124枚
回収率については後日。
4.全体的な感想
今回も色々問題やピンチがありましたが、これまでで一番いい活動ができたと私は思っています。新しいことをすれば新しい問題は出てきます。それを工夫し改善していくことで、どんどんいいごみ対策になると思います。エコトレーの導入を加えた今年の飛鳥祭ごみ対策は、学生や地域の人へ、特に“イベントごみ”の問題について触れ・考えるきっかけになったのではないでしょうか。
一般のお客さんがトレーや割り箸リサイクルについて「さすが農学部やね」「やっぱり環境を勉強してるだけあるね」と言ってくれました。この言葉はとても嬉 しいものでした。エコプロは“学生を通して伝えること”には大きな意味があると考え、学祭ごみ対策などの活動をしてきました。特に私達は農業や環境問題を 学んでいる農学部の学生です。私達がこういった活動を行い、それを一般の方にも知ってもらうことは少しでも何か影響があるはずです。農学部の学生がこうい うことに取り組んでいると思ってもらえたことは今回大きな収穫でした。