学生食堂の生ごみ堆肥化 活動
生ごみは、家庭から出るごみのなかでも大きな割合を占めています。
生ごみ処理の手法は焼却処分が主流ですが、水分の多い生ごみを焼却処分するには大量の燃料が必要で、余分なエネルギーを消費します。また、二酸化炭素の大 量排出が温暖化の原因になったり、生ごみの水分で焼却炉の温度が下がりダイオキシン発生の原因になったりもします。
生ごみは人間の食べ物と同じなので栄養が豊富で、生物の栄養素として優れています。このような生ごみを焼却処分してしまうことはもったいないことです。捨 てればごみですが、少しの手間で立派な堆肥に生まれ変えることができます。生ごみの堆肥化は、ごみを減らせて有機堆肥が作れる一石二鳥の環境保護活動なの です。
私たちの近大農学部キャンパスには、山(森)や畑など「土」の土 地がたくさんあります。コンクリートで覆われ「土」が少なくなっている中、農学部キャンパスならではのすてきな特徴です。しかし、その豊富な「土」が、賢 く・有効に利用されていないようです。やろうと思えば、植木の剪定くず・落ち葉・食堂の調理くずや食べ残しなどは土に返し、キャンパス内での循環が可能な はずです。お金を使って処分しなくてもいいのです。
そこで、食堂の生ごみを植木の剪定くずや落ち葉と共に堆肥化し、エコプロの畑に返していくことにしました。
どのくらいの期間で、どのくらいの量の生ごみを土に戻すことができるか。まずは試験的に、少しの量でやってみます。
食堂からもらっている生ごみ
食べ残し(残飯)や調理くず(野菜のくず中心)など、その日によって偏っている。
油や肉、魚のあらなどは断っているが、よくからあげが入っている@
[堆肥化の方法]
まずは、直接土に穴を掘って埋める、一番自然な方法で取り組みます。
① 土に穴を掘って(最低30cm)生ごみを入れる。
② 発酵促進剤(米ぬか/乾燥鶏糞/EMぼかし etc)を生ごみ全体にまぶして混ぜる。
③ 落ち葉・刈った草などと土を入れて混ぜる。たっぷりふわっと入れる。
④ 土をかける。
毎回の観察
・生ごみは毎回重さを計る。
・土の色を見る。表面に白いカビがあれば成功しています。(見られない場合もある)黒めの土になっていればほぼ完成。
・土のにおいをかぐ。カビ臭い、でも不快ではないにおいがしていればOK。酸っぱい臭いは腐敗しているので失敗気味。
※生ごみの水分は土に浸透するのでそんなに心配は要らない。あまり多い場合は土を多めに混ぜる。
※雨よけのためにシートをかぶせる。
※撹拌した時、腐っていたり虫がわいていたら土をたくさん混ぜる。
堆肥場には4つの穴を掘り、A・B・C・Dと区分する。
週1回A→B→C→Dと順番に入れていき、一ヶ月で元の穴に戻る。
今回の方法は好気醗酵による堆肥化なので、空気がたっぷり必要。
空気を含ませるために、埋めた 3日後・1週間後・2週間後・3週間後に撹拌する(混ぜる)。
4週目は落ち着かせるために放っておく。
堆肥化を始める前の土 |
3週目のCと4週目のDの土 |
写真では分かりにくいですが、堆肥化を始める前はぼそぼそした砂のようだった土が
生ごみを入れることで黒くふかふかの土に変わります。ミミズもたくさん見られるようになりました。
完成した土はどんどんエコプロの畑に混ぜていきます。
畑の土も黒くふかふかの土になってきました。